人と人は”分からない”を前提に付き合う
「私が一生懸命話をしているのに、どうしてあの人は理解してくれないのだろう?」
「あの人の考えがよく分からない…」
「きっとあの人は宇宙人なんだよ」
職場やコミュニティでの相談を受けたときに上記の言葉をよく聞きます。
抑々人と人とは何故”分かり合えない”のでしょうか?
”コミュニケーション (communication)” の語源はラテン語の”コムニカチオ (communicatio)” で、その意味は「分かちあうこと、共有すること」です。
実は人それぞれ分かち合い共有する”前提が違う”から、コミュニケーションに食い違いが生まれ、ストレスや行き違いの原因になっているのです。
実は我々人間の各自の「世界のすべて」は、
自分の五感(視覚・聴覚・身体感覚・嗅覚・味覚)を通じた情報をもとに、
脳内で作り上げたもので構成されています。
同じものを見ても好印象だったり不快だったり、心地よい音・不快な音、良い触感・不快な…と、人それぞれ違う世界を作り上げているのです。
…ですので、先ずは「自分のアタリマエ」を一度置いておいて、
相手の世界(我々は”地図”と呼ぶこともあります)とどう違うのかのすり合わせを行うことで、
より円滑なコミュニケーションをとることができるのです。